地方史研究雑誌目次速報 175号(2025.9)
飯澤文夫編|日外アソシエーツ制作(毎奇数月1日ポスト)
北海道|青森|岩手|宮城|山形|福島|茨城|群馬|埼玉|千葉|東京|神奈川|新潟|富山|石川|福井|山梨|長野|岐阜|静岡|愛知|三重|滋賀|京都|大阪|兵庫|奈良|和歌山|島根|岡山|広島|徳島|高知|福岡|佐賀|長崎|熊本|大分|鹿児島|全国誌|寄贈図書|編集後記北海道
今金地域研究 (6) 今金町教育委員会 2025.3
エスチュアリ (68) いしかり砂丘の風資料館 2024.1
エスチュアリ (69) いしかり砂丘の風資料館 2024.6
エスチュアリ (70) いしかり砂丘の風資料館 2024.9
エスチュアリ (71) いしかり砂丘の風資料館 2025.1
エスチュアリ (72) いしかり砂丘の風資料館 2025.3
標茶町博物館紀要 (6) 標茶町博物館 2025.3
先駆者の集い (157) 北海道アイヌ協会 2024.3
先駆者の集い (158) 北海道アイヌ協会 2024.9
先駆者の集い (159) 北海道ウタリ協会 2025.3
文化情報 (404) 北海道文化財保護協会 2025.7
北方民族博物館だより (137) 北海道立北方民族博物館 2025.6
青森県
うそりの風 (9) うそりの風の会 2024.2
うそりの風 (10) うそりの風の会 2025.3
三内丸山通信 (78) 三内丸山遺跡センター 2023.7
三内丸山通信 (79) 三内丸山遺跡センター 2023.12
掘りdayはちのへ (27) 八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館 2024.6
岩手県
花巻市博物館研究紀要 (19) 花巻市博物館 2024.3
花巻市博物館研究紀要 (20) 花巻市博物館 2025.3
花巻市博物館だより (72) 花巻市博物館 2024.4
花巻市博物館だより (74) 花巻市博物館 2024.12
花巻市博物館だより (75) 花巻市博物館 2025.4
宮城県
東北文化研究室紀要 66 東北大学大学院文学研究科東北文化研究室 2025.3
東北民俗 (59) 東北民俗の会 2025.6
山形県
村山民俗学会 (404) 村山民俗学会 2025.6
村山民俗学会 (405) 村山民俗学会 2025.7
山形史学研究 (53) 山形史学研究会 2025.8
福島県
郡山地方史研究 (55) 郡山地方史研究会 2025.3
フークトーブ通信 (64) フークトーブ通信社 2025.5
フークトーブ通信 (65) フークトーブ通信社 2025.7
福島県史料情報 (72) 福島県文化振興財団 2025.6
文字摺通信 (89) 文字摺歴史文化社 2025.6
文字摺通信 (90) 文字摺歴史文化社 2025.6
文字摺通信 (91) 文字摺歴史文化社 2025.7
文字摺通信 (92) 文字摺歴史文化社 2025.7
茨城県
市民と博物館 (149) 日立市郷土博物館 2024.1
市民と博物館 (150) 日立市郷土博物館 2024.3
市民と博物館 (151) 日立市郷土博物館 2024.6
市民と博物館 (152) 日立市郷土博物館 2024.9
市民と博物館 (153) 日立市郷土博物館 2024.12
市民と博物館 (154) 日立市郷土博物館 2025.3
下妻の文化 (50) 下妻市文化団体連絡協議会 2025.6
長塚節の文学 (29) 長塚節研究会 2024.6
長塚節の文学 (30) 長塚節研究会 2025.6
ほない歴史通信 (115) 大子町教育委員会 2025.6
群馬県
群馬地名だより (108) 群馬地名研究会 2025.7
武尊通信 (182) 群馬歴史民俗研究会 2025.6
埼玉県
熊谷市史研究 (16) 熊谷市教育委員会 2024.3
熊谷市史研究 (17) 熊谷市教育委員会 2025.3
れきみんだより (19) 草加市立歴史民俗資料館 2024.9
千葉県
我孫子市史研究センター・会報 (276) 我孫子市史研究センター 2025.5
会報 (154) 房総石造文化財研究会事務局 2025.7
大巌寺宝物殿ニュース (24) 大巌寺文化苑 2025.5
千葉史協だより (60) 千葉県史料保存活用連絡協議会 2024.11
成田市史研究 (49) 成田市教育委員会 2025.3
東京都
あるむぜお (152) 府中市郷土の森博物館 2025.6
板橋史談 (324) 板橋史談会 2025.5
奥武蔵 (461) 奥武蔵研究会 2025.7
小金井史談会だより 34(2) 小金井史談会 2024.6
品川歴史舘紀要 (38) 品川区立品川歴史館 2025.1
世田谷区誌研究会会報 (51) 世田谷区誌研究会 2025.6
世田谷区誌研究会会報 (52) 世田谷区誌研究会 2025.7
世田谷区立郷土資料館資料館だより (79) 世田谷区立郷土資料館 2024.3
たまのよこやま (139) 東京都埋蔵文化財センター 2024.12
東京大空襲・戦災資料センターニュース (47) 2025.7
練馬郷土史研究会会報 (396) 練馬郷土史研究会 2025.4
練馬郷土史研究会会報 (397) 練馬郷土史研究会 2025.7
八王子市郷土資料館だより (112) 八王子市郷土資料館 2024.3
八王子市郷土資料館だより (113) 八王子市郷土資料館 2024.12
八王子市郷土資料館だより (114) 八王子市郷土資料館 2025.3
武蔵国分寺跡資料館だより (55) 武蔵国分寺跡資料館 2024.11
武蔵村山市立歴史民俗資料館報 (65) 武蔵村山市立歴史民俗資料館 2024.3
武蔵村山市立歴史民俗資料館報 (66) 武蔵村山市立歴史民俗資料館 2025.3
神奈川県
小田原史談 (282) 小田原史談会 2025.7
開国史研究 (25) 横須賀市 2025.3
かまくら女性史の会newsletter (128) かまくら女性史の会 2025.6
かまくら女性史の会newsletter (129) かまくら女性史の会 2025.7
京浜歴科研年報 (37) 京浜歴史科学研究会 2025.2
古文書を読もう 11(1) 通号33 厚木市郷土資料館古文書解読会 2025.6
市史通信 (52) 横浜市史資料室 2025.3
自然と文化 (48) 平塚市博物館 2025.3
発掘帖 (42) かながわ考古学財団 2024.10
ハマ発NEWSLETTER (40) 横浜市ふるさと歴史財団 2024.7
ハマ発NEWSLETTER (41) 横浜市ふるさと歴史財団 2025.1
扣之帳 (86) 扣之帳刊行会 2025.6
藤沢市史研究 (57) 藤沢市文書館 2025.3
三浦一族研究 (29) 横須賀市 2025.3
歴研よこはま (88) 横浜歴史研究会 2025.5
新潟県
高志路 (436) 新潟県民俗学会 2025.5
長岡郷土史 (62) 長岡郷土史研究会 2025.5
まきの木 (119) 巻郷土資料館友の会 2025.5
富山県
富山史壇 (207) 越中史壇会 2025.7
石川県
銭五だより (30) 石川県銭屋五兵衛記念館 2025.6
長野県
千曲 (183) 東信史学会 2025.6
長野県民俗の会通信 (308) 長野県民俗の会 2025.7
岐阜県
岐阜市歴史博物館博物館だより (120) 岐阜市歴史博物館 2025.6
古地図文化ぎふ (24) 岐阜県古地図文化研究会 2024.5
古地図文化ぎふ (25) 岐阜県古地図文化研究会 2025.5
三輪山真長寺文化財保存会だより (58) 山口久夫 2025.4
静岡県
静岡県近代史研究会会報 (561) 静岡県近代史研究会 2025.6
静岡県近代史研究会会報 (562) 静岡県近代史研究会 2025.7
静岡県地域史研究 (14) 静岡県地域史研究会 2024.9
静岡県民俗学会会報 (195) 静岡県民俗学会 2025.6
静岡歴研会報 (169) 静岡県歴史研究会 2025.3
静岡歴研会報 (170) 静岡県歴史研究会 2025.5
遠江・山と里の民俗 (24) 浜松市 2025.3
沼津市明治史料館通信 (158) 沼津市明治史料館 2024.7
沼津市明治史料館通信 (159) 沼津市明治史料館 2024.10
沼津市明治史料館通信 (160) 沼津市明治史料館 2025.1
あつた (287) 熱田神宮宮庁 2025.7
愛知県
西二葉町遺跡発掘通信 (2) 愛知県埋蔵文化財センター 2024.6
西二葉町遺跡発掘通信 (3) 愛知県埋蔵文化財センター 2024.7
西二葉町遺跡発掘通信 (4) 愛知県埋蔵文化財センター 2024.8
西二葉町遺跡発掘通信 (5) 愛知県埋蔵文化財センター 2024.10
西二葉町遺跡発掘通信 (6) 愛知県埋蔵文化財センター 2024.11
西二葉町遺跡発掘通信 (7) 愛知県埋蔵文化財センター 2024.12
西二葉町遺跡発掘通信 (8) 愛知県埋蔵文化財センター 2025.5
西二葉町遺跡発掘通信 (9) 愛知県埋蔵文化財センター 2025.6
三重県
海とにんげん&SOS (49) SOS運動本部海の博物館 2025.6
悠 (108) 多気町郷土資料館 2024.1
悠 (109) 多気町郷土資料館 2024.4
悠 (110) 多気町郷土資料館 2024.7
悠 (111) 多気町郷土資料館 2025.1
悠 (112) 多気町郷土資料館 2025.4
悠 (113) 多気町郷土資料館 2025.7
滋賀県
湖国と文化 49(3) 通号192 滋賀県文化振興事業団 2025.7
戦国史と人 (75) 戦国史と人を学ぶ会 2025.7
京都府
会報 (143) 京都市文化観光資源保護財団 2025.7
会報和訶羅河 (289) 城陽の緑と文化財を守る会 2025.5
会報和訶羅河 (290) 城陽の緑と文化財を守る会 2025.6
会報和訶羅河 (291) 城陽の緑と文化財を守る会 2025.7
文化財レポート (38) 京都文化財団 2025.3
大阪府
左海民俗 (175) 堺民俗会 2025.6
除痘館記念資料室だより (18) 洪庵記念会除痘館記念資料室 2025.6
つどい (440) 豊中歴史同好会 2025.6
つどい (441) 豊中歴史同好会 2025.7
テンプス (86) 貝塚市教育委員会 2025.6
枚方市史年報 (27) 枚方市 2025.3
兵庫県
源右衛門蔵 (27) 宝塚の古文書を読む会 2025.6
香寺町の歴史 (19) 香寺歴史研究会 2025.3
西宮文化協会会報 (687) 西宮文化協会 2025.6
西宮文化協会会報 (688) 西宮文化協会 2025.7
歴史と神戸 64(3) 通号370 神戸史学会 2025.6
奈良県
大美和 (149) 大神神社 2025.7
和歌山県
紀伊風土記の丘年報 (50) 和歌山県立紀伊風土記の丘 2024.3
紀伊風土記の丘年報 (51) 和歌山県立紀伊風土記の丘 2025.3
熊楠研究 (19) 南方熊楠顕彰会 2025.3
熊野 (168) 紀南文化財研究会 2025.5
風車 (104) 和歌山県文化財センター 2024.3
風車 (105) 和歌山県文化財センター 2024.8
風車 (106) 和歌山県文化財センター 2024.9
風車 (107) 和歌山県文化財センター 2024.12
風車 (108) 和歌山県文化財センター 2025.3
風車 (109) 和歌山県文化財センター 2025.6
島根県
出雲弥生の森博物館だより (52) 出雲弥生の森博物館 2024.1
出雲弥生の森博物館だより (53) 出雲弥生の森博物館 2024.4
出雲弥生の森博物館だより (54) 出雲弥生の森博物館 2024.7
出雲弥生の森博物館だより (55) 出雲弥生の森博物館 2024.10
出雲弥生の森博物館だより (56) 出雲弥生の森博物館 2025.1
出雲弥生の森博物館だより (57) 出雲弥生の森博物館 2025.4
郷土石見 (122) 石見郷土研究懇話会 2025.7
歴史館だより (12) 米子市立山陰歴史館 2024.12
岡山県
宇喜多家史談会会報 (95) 宇喜多家史談会 2025.7
岡山の博物館 (66) 岡山県博物館協議会 2024.9
岡山の博物館 (67) 岡山県博物館協議会 2025.3
きび野 (172) 岡山県郷土文化財団 2025.6
津博 (119) 津山郷土博物館 2024.2
津博 (120) 津山郷土博物館 2024.5
津博 (121) 津山郷土博物館 2024.8
津博 (122) 津山郷土博物館 2024.11
津博 (123) 津山郷土博物館 2025.2
津山市史研究 (9) 津山市 2024.3
津山市史研究 (10) 津山市 2025.3
津山市史だより (22) 津山市史編さん室 2024.3
津山市史だより (23) 津山市史編さん室 2024.10
津山市史だより (24) 津山市史編さん室 2025.3
広島県
県北どらくろあ (111) どら書房 2025.6
県北どらくろあ (112) どら書房 2025.7
「漱石と広島」の会会報 (22) 「漱石と広島」の会 2025.6
備陽史探訪 (241) 備陽史探訪の会 2025.5
わが町三原 (411) みはら歴史と観光の会 2025.6
わが町三原 (412) みはら歴史と観光の会 2025.7
徳島県
徳島県立博物館研究報告 (35) 徳島県立博物館 2025.3
徳島県立博物館博物館ニュース (139) 徳島県立博物館 2025.6
高知県
南国史談 (48) 南国史談会 2025.3
福岡県
北九州市立自然史・歴史博物館研究報告 B類 歴史 (22) 北九州市立自然史・歴史博物館 2025.3
福岡市総合図書館古文書だより (4) 福岡市総合図書館 2025.3
文化福津 (20) 通号36 福津文化協会 2025.3
木綿間 (39) 岡垣歴史文化研究会 2023.4
佐賀県
神埼の歴史と文化 (57) 神埼郷土研究会 2025.3
長崎県
みずほ史談 (25) 瑞穂町史談会 2024.3
熊本県
熊本大学永青文庫研究センター年報 (15) 熊本大学永青文庫研究センター 2024.3
熊本大学永青文庫研究センター年報 (16) 熊本大学永青文庫研究センター 2025.3
熊本の地名 (284) 熊本地名研究会 2025.6
熊本の地名 (285) 熊本地名研究会 2025.7
大分県
別府史談 (38) 別府史談会 2025.3
鹿児島県
埋文だより (92) 鹿児島県立埋蔵文化財センター 2024.2
埋文だより (93) 鹿児島県立埋蔵文化財センター 2024.9
埋文だより (94) 鹿児島県立埋蔵文化財センター 2025.2
全国誌
アーカイブ通信 (34) ネットワーク・市民アーカイブ 2025.7
あしなか 332 山村民俗の会 2025.6
儀礼文化ニュース (238) 儀礼文化学会 2025.6
古代史の海 (114) 「古代史の海」の会 2025.6
史学研究集録 (49) 國學院大學大学院史学専攻大学院会 2025.3
史迹と美術 95(3) 通号950 2025.5
城だより (677) 日本古城友の会 2025.5
城だより (678) 日本古城友の会 2025.6
城だより (679) 日本古城友の会 2025.7
城郭だより (130) 日本城郭史学会 2025.7
大道芸通信 (403) 日本大道芸・大道芸の会 2025.6
民俗建築 (167) 日本民俗建築学会 2025.5
寄贈図書
慶応四年仙台藩日記(東北文化資料叢書 第15集 近世武家史料陸奥国仙台藩) 東北大学大学院文学研究科東北文化研究室 2025.3
千妙寺文書 中世(学術調査報告書 12) 茨城県立歴史館 2025.3
品川区立品川歴史館常設展示図録 歴史を今につなぐ品川ライブミュージアム 品川区立品川歴史館 2025.3
品川の海に御台場ができるまで 日記でひも解く170年前の大工事 品川区立品川歴史館リニューアル特別記念展 品川区立品川歴史館 2024.9
八王子女性史サークル刊行物のキーワード索引 八王子女性史サークル 2025.3 コラム
八王子女性史サークルは、2004年に八王子市男女共同参画センター主催「八王子女性史講座」からスタートし、2007年に自主サークルを結成した。それより先、2005年から八王子の女性たちへの聞き書きを始め、これまでに12冊の聞き書き集と関係資料を刊行している。本書は、以下の聞き書き集11冊の総合索引である。
『八王子女性史講座』1-3(2005-2007)
『八王子に生きる女たち』1-6(2008-2017)
『聞き書きで綴る八王子の女性史』(2015)
『昭和期八王子の保育の歴史と女性たち』(2023)
聞き取りは、「機屋奉公」など一人ひとりの女性の人生に添ったテーマを設定して行ったが、話される内容には、メインテーマにとどまらない女性史に共通する事柄が多くあった。だがそれらはメインテーマからは伝わりにくい。そこで、すべての聞き書きを整理し、12の項目とその元に都合132ものキーワードを析出し、索引化したものである。以下は項目名とキーワード(丸括弧内)である。
「織物」(「年季奉公」など23)、「農林業」(「山仕事」など9)、「商業」(「商店街」など11)、「職業」(「段ボール工場」など17)、「子育て・保育」(「仕事と子育て」など8)、「社会参加 地域活動」(「生活改善運動」など20)、「文化活動」(『生い立ちの記』など10)、「戦争」(「空襲」など12)、「戦後の八王子」(「ガチャマン」など8)、「暮らし・思い出」(「幼児期」など5)、「その他」(「尾崎美代次」など9)
併せて、話者別のキーワード一覧も掲げる。
また、巻末に、刊行物各冊の内容細目も付されている。
キーワードには八王子の郷土色が色濃く反映しており、キーワード索引によって、聞き書き集の、八王子における女性史、生活史、及び郷土史としての史料性が著しく高まったといえよう。
相模国渋谷荘と鎌倉御家人渋谷氏(藤沢市史ブックレット 13) 藤沢市文書館 2025.3
相中留恩記略(藤沢市史料集 45) 藤沢市文書館 2025.3
京都府舞鶴市梅垣西浦文書(府指定) 舞鶴中世史研究会 2025.3
東アジアの海港都市と海神信仰 要旨集 第3回東アジア友好博物館シンポジウム 北九州市立自然史・歴史博物館 2025.3
現代語訳上井覚兼日記 (4) ヒムカ出版 2025.4
編集後記
6月中旬に念願だった能登に妻と出かけた。諸事情で一泊二日という慌ただしい日程になってしまった。それでも、七尾市、穴水町、輪島市を回ることができた。
七尾市では、元市立図書館長久川裕恵さんに案内いただき、600年の歴史を有し、明治以来の町家建築が立ち並ぶ、市の象徴的な商店街一本杉通りを見た。大開口部を持つ木造建築物の被害は甚大で、営業再開にも深刻な蔭を落としていることが感じられた。地殻変動によるものか、七尾湾に注ぐ川の水位が土手を越えそうなほどに上がる心配な状況も知った。
その後、久川さんと、仲代達也の無名塾が40年来拠点にしている旧中島町の能登演劇堂で、ブレヒト作「肝っ玉おっ母と子供たち」を観た。昨秋公演の予定が、演劇堂の損傷で延期されていた。幕が上がると舞台奥の大扉が全開になり、裏の里山から荷車が曳かれてくる演出に魅せられた。芝居は反戦のメッセージを込めたもので、世界の今を考えさせられた。塾員は復興ボランティアとして働くなど地域との交流は深く、地域の人たちが塾と演劇堂を誇りにしていることが伝わってきて感銘を受けた。
市内和倉温泉に泊まった。22軒の旅館・ホテルのうち一般客を受け入れているのは4軒だけ。あちこちで立派な建物の解体が始まっていた。投宿先は内装被害はあったものの、阪神・淡路大震災後の耐震基準を満たしていたので早くに再開できたとのこと。だが、観光客は少なく、復興作業者の受け入れで凌いでいる様子であった。
翌日は、のと鉄道で穴水駅に出て、輪島行バスに乗り換えた。穴水町では、知人が創業100年を越える商店を経営していたが、建物は倒壊し、悩みぬいた末に廃業した。どんなにか切ない決断であったに違いない。更地に立って胸が痛んだ。
輪島市では、能登半島広域観光協会相談役、能登の語り部というべき藤平朝雄さんに案内いただいた。震災のダメージからようやく立ち上がろうとしていた矢先の9月に、震災を上回るほどの豪雨災害に見舞われた。その爪痕が至る所に残る。朝市の跡は見渡す限り茫々たる広野で、震災前の賑わいを想像することすらできない。市立図書館(仮設で再開)と、能登を象徴するキリコ祭りの灯籠などを収蔵する輪島キリコ会館も閉館したままであった。藤平さんが、「裾を開いて海に落ち」と表現された白米千枚田の光景は、息を呑むほどに美しいものであった。震災後一枚一枚修復したとこ ろに襲った豪雨で再び崩れ落ちた。それでも土地の人たちは下ばかり向いていられないと気丈に語る。
藤平さんは震災前後の状況を、個人雑誌『旅は道連れ&世は歌につれ 藤平朝雄の幸せローン返済の旅』や、地産地消文化機関誌『能登』で旺盛にレポートされている。
能登には、『石川県輪島漆芸美術館紀要』、『加能地域史』(輪島 同研究会)、『久之の郷』(輪島 門前町郷土史研究会)、『すずろものがたり』(珠洲郷土史研究会)、『七つ尾』(七尾城址文化事業団)、『能登の文化財』(七尾 能登文化財保護連絡協議会)などの地方史誌があり、困難な状況の中で多くが発行を継続していることに頭が下がる。
大災害でかけがえのない人命と土地、住まいが失われた。それに加え、歴史、文化の継承も危機に瀕している。そうした今こそ、同時代史、生活史として体験を書き記し、発信していくことが必要であると思う。それは必ずやよりよき復興の礎になると信じるからである。「地方史情報」、『地方史文献年鑑』は、そうした文献が活用されることを願い、しっかりと記録し、次代に伝えていきたい。
地方史研究雑誌目次速報 175号 2025年(令和7年)9月1日 発行
編集:飯澤文夫
制作:日外アソシエーツ(mginfonichigai.co.jp)
〒140-0013 東京都品川区南大井6-16-16 TEL:03-3763-7583