先程表彰委員会で私の件も決まったということですが、委員会が終わった後、私を除いた他の委員の方々でお決めになったのだろうと思われます。
昨年まで私は、表彰状を渡す方でしたのでとまどっていますが、やはりいただくほうがうれしいです。
私は、経団連に居りました関係で、団体を作るということに興味を持っておりまして、経団連在職中あるいは経団連を出てからいろいろ団体作りに他の人より力を注いだかなと思います。大体15団体位、立ち上げた団体がございます。図書館関係の団体がうち7団体程あります。
その中で大森さんがおっしゃいました「書誌索引展望」を出しておりました「日本索引家協会」、これも私も発起人の一人となって立ち上げました。この団体発足のそもそものきっかけは、大森さんの手がけられていた目録が大学の出版局に本人の許可無く書誌目録としてそっくり転用されたということがありました。
索引や書誌に著作権があるとか、無いとかまだ議論されていた時代でした。だいぶ昔です。そういうことでよいのかという問題提起を大森さんご自身からも受けましたし、深井人詩さんも「それはいかん」ということをおっしゃいまして、目録情報あるいは書誌索引作成についての世間一般の理解を深めるということで作られた団体でした。
索引家協会の他、経済文献研究会とか企業史料協議会などがあります。
「経済文献研究会」は経済関係雑誌記事と各種専門図書館で分担し相互協力の形で記事索引誌を刊行、のちに日経新聞の手でJOINTデータベースとして作成広く利用されました。
「企業史料協議会」は企業の社史資料の保存活用、企業博物館の推進を目的とし、ビジネス・アーカイブに初めて取り組んだ団体です。
一番ポピュラーなのは「美図連」(美人図書館員連盟)。IFLA東京の開催前後の設立。
昔は図書館員というと、「あなたどこか体がわるいのですか?」とこういわれたような時代で図書館員が1つの専門職としてきちんと認められていない時代です。3〜40年前はですね。その中で、海外に留学し、図書館学を学んで、専門職として図書館業務を推進していた女性の方が結構おられた。そこでそれらの方々を先頭にたてて世間に図書館は立派な専門職の職場であるということをアピールしようということで、設立されたものでありました。もちろん皆さん美人揃いでした。
「美図連」の名前でパーティーなどの会合の案内を出すと案内状の数より大勢参加者がくるということで効果絶大でした。
そういったことで団体の数はいろいろ作りましたが、私としてはこの「図書館サポートフォーラム」がもっとも愛着があります。
私が経団連を辞めて新国立劇場という職場に行ったんですね。
そのときに図書館の人が面白がって、オペラハウスですからね、興味を持って100人くらい来られたかな。私としては、一個人が職場を変わる時にただそれだけの話で来られるのは困ると辞退はしたんですが、参会者を中心に各種図書館OBの会を立ち上げるということを条件にしたわけでそれで出来たのがこのフォーラムです。
この会を作って、しかもその中の活動の大きな柱として表彰事業を組込んだということは大変良かったかなと思います。過去10回以上の表彰受賞者はみな立派な業績を受賞盾もあげておられます。
そういうことで私も皆さんを表彰したということでの功績での表彰と思い、有難くいただきます。大変ありがとうございました。
私、実はきょうが誕生日でございまして、しかもなんと喜寿でございます。そういうことで大変うれしく思います。本当にありがとうございました。