図書館活動をサポートするOB会 Library Support Forum
LSF事務局(日外アソシエーツ内)
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第23回図書館サポートフォーラム賞受賞者(2022/11/2授賞式)
加藤 信哉氏(元・国際教養大学 特任教授・図書館長)
- 加藤信哉氏は、図書館短期大学を卒業後、筑波大学図書館を皮切りに東京・名古屋・熊本・山形・東北・秋田と多くの国立大学図書館で要職を歴任されて、その間、海外の先端的図書館システムの変革の模様をいち早く咀嚼理解され、国内大学図書館界に紹介するとともにその実践化を主導された。2016年からは国際教養大学の特任教授かつ図書館長に就任、その名の通り多くの海外留学生を迎えて英語を基本授業語にする同大学の特色に資する図書館経営を実現するとともに、紙とデジタルの両資料をシームレスに繋ぐハイブリッド・ライブラリーを構築するなど、その先駆的功績は、まさに図書館サポートフォーラム賞にふさわしく、高く評価して表彰するものである。
小出 いずみ氏>(元・公益財団法人渋沢栄一記念財団主幹)
- 小出いずみ氏は、国際文化会館図書室長、渋沢栄一記念財団実業史研究情報センター長を歴任、並行して東京大学大学院人文社会系研究科で文化資源学を専攻、2020年博士論文が認められて博士号(文学)を取得、2022年『日米交流史の中の福田なをみ―「外国研究」とライブラリアン』(勉誠出版)により東京大学而立賞を受賞する。本書は国際文化会館図書室の基礎を築き日米で活躍した福田なをみ氏(1907-2007)の精緻極まる初の本格評伝であり、ライブラリアンの視点から戦前・戦中・戦後の日米交流史を再見するとともに、「外国研究」という異文化交渉の現象に独自の視点を表出するなど、その功績は、まさに図書館サポートフォーラム賞にふさわしく、高く評価して表彰するものである。
松崎 裕子氏(株式会社アーカイブズ工房 代表)
- 松崎裕子氏は、名古屋大学大学院国際開発研究科に在学中にNARA:アメリカ国立公文書館に学んでアーカイブズの世界に触れた後、国文学研究資料館のアーカイブズ・カレッジに参加するなどの研鑽を積まれて、アーカイブズ工房を設立。特に企業アーカイブズを専門とされて、2008年からはICA:国際アーカイブズ評議会SBA:企業アーカイブズ部会や国内では企業史料協議会の理事を歴任されるなど、ビジネス・アーカイブズ、レコード・マネジメントの世界での先導者として多くの実践に加えて、著作、講演などを通じて、その事業を世に定着させることと若手後進への指導を重ねられてきたその功績は、まさに図書館サポートフォーラム賞にふさわしく、高く評価して表彰するものである。