図書館活動をサポートするOB会 Library Support Forum
LSF事務局(日外アソシエーツ内)
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第12回図書館サポートフォーラム賞受賞者(2010/4/13授賞式)
木原 祐輔氏(キハラ株式会社会長)
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キハラ株式会社の代表を1965年から最近まで50年近くつとめ、一貫して良質の図書館用品を提供してきた。2004年からはキハラ創業90周年記念事業としての「歴史的図書館用品の調査・収集・保存」事業を、日本図書館協会からの委託を受けて先導して行っている。
- これは図書館用品の一層の品質向上をはかるとともに、近代日本図書館史研究に多大の貢献をもたらすものである。故清水正三氏が提唱された「図書館博物館構想」を、ぜひ実現できるよう、これを契機に、図書館界あげての支援体制ができることへの期待も込めて表彰する。
- 受賞の言葉
お祝いの言葉(水谷 長志氏)
吉村 敬子氏(元・米国議会図書館勤務)
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WDC(ワシントン文書センター)に保存され、後に米国議会図書館の現アジア部日本課に移送された、日本の戦前・戦後検閲資料ならびに文書の目録が、前2冊(米国議会図書館発行)に続くものとして、今回「戦前・戦後検閲資料及び文書」全3巻としてまとめられ、2009年7月に文生書院から刊行された。
- この目録は主要な資料・文書には注訳がつけてあり、全ての資料・文書は原本にあたった上で、原稿を作成したものである。著者である吉村敬子さんは、東洋文庫、ハーバード大学イエンチン図書館、米国議会図書館などに勤務し、その目録作成の経験を生かし、1998年の退職後に本書をまとめられた。単なる目録ではなく、詳細な注訳がなされた労作である。長年の経験を生かして執筆された本書を、昭和史研究に必携の貴重な著作として評価し、表彰する。
- 受賞の言葉
お祝いの言葉(古賀 節子氏)
神奈川県立川崎図書館(中村 英二氏)
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神奈川県立川崎図書館は、1958年に設立され、50年以上の歴史を有する公立の産業図書館である。県立図書館としては珍しいが、神奈川県立としては二つ目の図書館であったという事情もあり、一般的な公共図書館ではなく、最初から所在地である川崎市が京浜工業地帯の中心であったことから、その機関誌を「京浜文化」と命名するほどに、京浜地区の産業発展に寄与することを目指してきた。
- いわゆるビジネス支援図書館の草分け的な存在であり、しかも、神奈川県資料室研究会という地域密着の図書館支援組織を図書館設立直後から立ち上げ、図書館が地域を支え、行政も含む地域が図書館を支援し、活用するという理想的な図書館活動を行ってきた。ビジネス支援図書館の先駆として、さらに、神奈川県資料室研究会という支援組織の事務局として機能してきたことを高く評価し、表彰する。
- 受賞の言葉
お祝いの言葉(末吉 哲郎氏)