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濱田 敏郎氏 受賞の言葉

(前・日本図書館協会利用教育委員会委員長|慶應義塾大学名誉教授)

濱田敏郎氏約40年前、慶應大学の図書館情報学科に入ったときから、これは一般の教育にしなければいけないと思っていました。特にレファレンスの内容についてはそう思っていました。30年前から図書館利用教育の必要性をいつも言っておりましたし、日本図書館協会の理事長をしていた時も、大会のはじめや年頭の辞には図書館利用教育が必要だといつも言っておりました。それでも皆、目覚めない、それをいかにして目覚めさすか、ということで、日本図書館協会に図書館利用教育委員会ができました。委員の方も立派にやっていただいているので、自分の使命はおわったと思っています。

私は図書館のサポートをしてもらうために、図書館利用教育の必要性を唱えてきました。将来、文部大臣になる人も、教育委員になる人も図書館利用教育を受けたら図書館を見る見方も変わってくるし、財政的援助、人の援助も変わってくると思います。長い目で見ると、図書館利用教育は非常に重要なことです。生涯教育の基礎も図書館利用能力が問われていると思います。学校の教育に図書館利用教育を導入していただきたいです。

現在、「図書館利用教育ガイドライン」は大学編と高校編がありますが、公共図書館編、専門図書館編もできる予定です。「図書館利用教育に関するハンドブック」も作る予定です。またビデオ「図書館の達人」は相当に普及しており、春の大学のオリエンテーション等では、図書館の人々はそれを見せて、図書館の利用について説明をしています。

本当に感謝したいのは、図書館利用教育委員の方々。非常に熱心な方ばかりです。それから日本図書館協会理事長、事務局長、その他、ビデオを作っていただいた紀伊國屋書店…私ひとりの受賞ではなく、多くのメンバーのサポートによってできたということを、強調しておきたいと思います。どうもありがとうございました。(1999/2/15)


日本図書館協会利用教育委員会ウェブサイト:http://www.jla.or.jp/cue/index.html

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