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末吉さんに感謝する会

 2009年3月6日(金)pm6:00~8:00 参加36名
於・シャン ドゥ ソレイユ

図書館サポートフォーラム前代表幹事の末吉哲郎さんを囲む「末吉さんに感謝する会」を神田にあるレストラン「シャン ドゥ ソレイユ」で、2009年3月6日に開催しました。

スナップ写真


「末吉哲郎さんへ感謝の会」冒頭挨拶―図書館サポートフォーラム代表幹事 山崎久道

末吉さんに感謝する会ただいまご紹介いただきました山崎です。今日は末吉さんの会らしく(笑)大暴風雨で、疾風怒濤の中をくぐりぬけてこられたお姿にふさわしい気がいたします。冗談はともかく、今日は、図書館サポートフォーラムが主催して行う末吉さんを囲んで過ごす会です。この会は、そういう訳で、司会の戸田さん、太田さんをはじめフォーラムの幹事が総出で企画運営に当たっています。どうかよろしくお願いいたします。

今、太田さんが末吉哲郎さんをキーワードにして、ヤフーを検索した資料を配ってくださいました。これを見てもわかるように、末吉さんは、実に多方面で活躍してきておられます。そこで、私も僭越ながら、末吉さんのご業績について、少しお話しさせていただきたいと思います。

末吉さんのお仕事やご業績は、「三つのM」にまとめられると思います。最初のMは、“Management”です。末吉さんは、経団連の図書館を、重要で魅力あるスペースとして演出されました。経団連会館のワンフロアをすべて図書館にあて、明るく開放的な空間に調査資料やサービスの充実した専門図書館の模範的な経営例として高い評価を得ました。また、企業史料・文化・芸術などの団体の運営、特に団体の維持運営のためのファンディングに多大な貢献をされました。

2番目のMは、“Material”です。図書館でいえば資料や情報資源でしょうか。その中に「索引」という大事な分野があります。図書館サポートフォーラムの事務局をお引き受けいただいている日外アソシエーツもこの分野で優れた出版を続けておられるわけですが、末吉さんは、大手町の図書館のネットワークをベースに経済産業分野の雑誌記事索引である”JOINT“を企画製作し、さらに日本索引家協会の運営にも心を砕かれました。図書館の人的資源と言えば図書館員です。末吉さんは「美図連」の創設にも関与されその専務理事に就任されました。末吉さんは、このようにしてわが国の図書館員に勇気を与え、明るく仕事をしてゆくことを示唆されたのです。残念だったのは、末吉さんとご一緒に事務局長を務められた石塚英男さんが、若くして他界されたことでした。

最後のMは、“Marketplace”です。図書館の産業的な側面です。末吉さんが、1985年9月に雑誌『びぶろす』に発表された「図書館産業論」という論文を読んだ時、私はまだ、それほど現実性のあることとは思いませんでした。ところが、データベースの普及、図書館周辺サービスの勃興、インターネットの日常化、など、時代は末吉さんの予言通りに進んでいます。 私は、この末吉さんの慧眼に敬意を表しています。さらに、1986年のIFLA東京大会において、ホテルニューオータニを会場として図書館や情報サービスをテーマに大規模な展示会を企画して実現されました。これは、その後行われるようになった同種展示会の嚆矢をなすとともに、IFLAの歴史においても画期的なエキジビションであったと聞いております。

この図書館サポートフォーラムは、こうした末吉さんの思想を集大成して具体化したものだと思います。つまり、4番目のM、すなわちこれは末吉さんのManifestationなのです。私は、偉大な初代に比ぶべくもありませんが、なんとか、末吉さんのこの思想を受け継いで、図書館や図書館員を勇気づけ、図書館や情報ストックの大事さを社会に訴えて行ければと考えております。

本日は、末吉さんを囲んでなごやかにお過ごしいただければありがたいと存じます。ありがとうございました。


(事務局報告)

どしゃぶりの雨にも関わらず、ただの一人も欠席無く、改めて末吉さんの人望の厚さを感じました。山崎さん・門倉さんの演奏、ちょっと照れ交じりに、プレゼントされた海賊マークのニット帽を被っていた末吉さんの姿が印象的でした。参加36名。当日のスナップ写真アルバムはこちら


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