凡 例

 : 他件名・書誌表示・編者略 ks : 菊判
〈 〉 : 書誌部分編者 46s : 四六判
p1-3b : 後付部分に書誌があって、頁付がある場合 p7」 : 第7頁1頁のみのもの
3pb : 後付部分に書誌があって、頁付がない場合 89p : 全頁
 : 図書単行書誌 prr : 各章末

第198回:件名編(2024年7月)

キーワード 書誌表示 編著者名 『書名 巻次』/「誌名 巻.号.通号」 発行所 発行年月 掲載頁
参考文献一覧 小谷英生 『カントの「嘘論文」を読む : なぜ嘘をついてはならないのか』 白澤社 2024.4 p148-150
宇宙 ビッグヒストリーの本 ブラウンCS 『ビッグバンからあなたまで : 若い読者に贈る138億年全史』 亜紀書房 2024.4 p396-397
ウマ 参考文献資料 星野博美 『馬の惑星』 集英社 2024.4 p354-356
学習法 文献案内 専修大 『新知のツールボックス : 新入生のための学び方サポートブック 改訂』 専修大出版局 2024.4 p191-192
家庭教育 参考文献 藤原武男 『子育てのエビデンス : 非認知能力をはぐくむために何ができるか』 大修館書店 2024.4 p281-266
気候 文献 ブロームP 『縫い目のほつれた世界 : 小氷期から現代の気候変動にいたる文明の歴史』 法政大出版局 2024.4 p11-44b
騎士 参考図書 プレストウィッチM 『中世の騎士の日常生活 : 訓練、装備、戦術から騎士道文化までの実践非公式マニュアル』 原書房 2024.4 p3-4b
休暇 文献 保坂亨 『学校と日本社会と「休むこと」 : 「不登校問題」から「働き方改革」まで』 東京大出版会 2024.4 p5-16b
教育政策 引用参考文献 神野直彦 『教育再生の条件 : 経済学的考察 増補』 岩波書店 2024.4 p223-228
金融 参考文献 黒木亮 『マネーモンスター : カラ売り屋シリーズ』 幻冬舎 2024.4 p494-495
結婚 読書案内* 阪井裕一郎 『結婚の社会学』 筑摩書房 2024.4 p292-312
言語発達 参考文献 今井むつみ 『ことばの学習のパラドックス』 筑摩書房 2024.4 p247-267
健脳法 参考文献 中冨浩文 『脳は何歳からでもよみがえる』 アチーブメント出版 2024.4 p156-159
憲法 参考図書 雨倉敏広 『保守主義の核心 : 「均衡」の知恵』 東洋出版 2024.4 p83-84
港湾 参考文献 森隆行 『環境と港湾 : CNPによる日本港湾の復権にむけて』 海文堂出版 2024.4 p153-154
古生物学 参考文献 泉賢太郎 『古生物学者と40億年』 筑摩書房 2024.4 p251-253
『細雪』 文献目録 平中悠一 『「細雪」の詩学 : 比較ナラティヴ理論の試み : ナラトロジー、ノン・コミュニケーション理論、日本の物語理論』 田畑書店 2024.4 p1-6b
自然葬 参考文献 宮澤安紀 『日本とイギリスの自然葬法 : 現代社会における死の物語の再編』 北海道大出版会 2024.4 p251-260
児童精神医学 文献リスト 古荘純一 『境界知能 : 教室からも福祉からも見落とされる知的ボーダーの人たち』 合同出版 2024.4 p140-146
参考文献 戸矢学 『赤の民俗学 : 「丹」が解き明かす古代秘史』 河出書房新社 2024.4 p186-187
所得税法 文献 泉絢也 『スライドでわかる所得税法の基礎』 中央経済社 2024.4 p9-10
人事管理 参考引用文献一覧 神戸郁人 『うさんくさい「啓発」の言葉 : 人“財”って誰のことですか?』 朝日新聞出版 2024.4 p236-249
心理学 文献一覧 天谷祐子* 『心理学概論アップデート : 古典とその後の研究から学ぶ日常にいきる心理学』 ミネルヴァ書房 2024.4 p241-263
心理療法 文献 髙橋靖恵 『心理臨床実践において「伝える」こと : セラピストのこころの涵養』 福村出版 2024.4 p147-152
神話 分野別書誌* 丸山顕誠 『神話を読んでわかること』 原書房 2024.4 p289-306
数学 大学数学のキーポイント 数学セミナー編集部 『大学数学ガイダンス』 日本評論社 2024.4 p32-178
政治 参考文献 村瀬信一 『名言・失言の近現代史 上 1868-1945』 吉川弘文館 2024.4 p243-248
政治教育 参考文献 宮下与兵衛 『若者とともに : 地域をつくる学校を変える社会・政治を変える』 かもがわ出版 2024.4 p193-196
生命 参考文献 小林憲正 『生命と非生命のあいだ : 地球で「奇跡」は起きたのか』 講談社 2024.4 p295-298
摂食 参考文献 モルA 『食べる : 理論のためのレッスン』 水声社 2024.4 p285-307
造園植物 参考文献 ルイスG 『グラウンドカバープランツ大全 : 植栽デザインのための4000種』 グラフィック社 2024.4 p442-443
地域社会 引用参考文献一覧 吉野馨子* 『地域の社会と経済を学ぶ』 筑波書房 2024.4 p183-188
図書販売 参考文献 大場博幸 『日本の公立図書館の所蔵 : 価値・中立性・書籍市場との関係』 樹村房 2024.4 p273-283
奴隷 参考文献 ドリニーM 『奴隷制廃止の世紀1793-1888』 白水社 2024.4 p7-10b
乳製品 参考文献 庄田慎矢 『ミルクの考古学』 同成社 2024.4 p131-132
人間関係 河出書房新社 『友だち関係で悩んだときに役立つ本を紹介します。』 河出書房新社 2024.4 166p A6
妊娠 参考文献 棒田明子 『娘が妊娠したら知りたい50のこと : 家族が幸せになれる孫育て』 イースト・プレス 2024.4 p158-159
発達障害 文献 柏木充 『発達が気になる子どもが小児科の専門外来を受診するとき : 診察室で行われていること』 金子書房 2024.4 p164-177
武士 参考文献 桃崎有一郎 『平安王朝と源平武士 : 力と血統でつかみ取る適者生存』 筑摩書房 2024.4 p357-358
仏像 参考文献 みほとけ 『みほとけの推しほとけ』 笠間書院 2024.4 p239-238
不動産 参考文献 柯隆 『中国不動産バブル』 文藝春秋 2024.4 p243-245
文学 若澤佑典 『文芸共和国の歩き方 : 書棚を遊歩するためのキーワード集』 慶應義塾大 2024.4 109p 新書判
別荘 参考文献 水沼淑子 『近代日本の別荘建築 : 湘南大磯の邸園文化』 創元社 2024.4 p347-349
ヘビ 引用参考文献 田原義太慶* 『日本ヘビ類大全 : 日本で見られる種を完全網羅』 誠文堂新光社 2024.4 p262-269
マンガ 参考文献 京都国際マンガミュージアム* 『マンガって何? : マンガでわかるマンガの疑問』 青幻舎 2024.4 p141-142
民間信仰 参考文献 永田政幸 『田の神図録 : 江戸期の田の神621体を追って』 南方新社 2024.4 p91-94
野球 引用参考文献 山際康之 『プロ野球選手の戦争史 : 122名の戦場記録』 筑摩書房 2024.4 p1-11b
ライチョウ 参考文献 近藤幸夫 『ライチョウ、翔んだ。』 集英社インターナショナル 2024.4 p275-276
利子 参照文献 チャンセラーE 『金利 : 「時間の価格」の物語』 日経BP日本経済新聞出版 2024.4 p520-487
露店 参考文献 戸田敏行 『軽トラ市 : まちが活きる可動商店街』 交文社 2024.4 p202-203

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有木太一(ありき・ふとし)略歴

 1968年11月、東京都杉並区の産婦人科で生まれ、世田谷区で乳幼児期を過ごし、小学校入学時に群馬県に移る。市立の小・中学校と県立の高校を卒業し、少し長い浪人期間を経て、早稲田大学第二文学部(現文化構想学部・文学部)に入学。“大学5年生”の時、図書館司書資格関係の講座を受講し、深井人詩・中西裕両先生に師事。この縁で、2018年2月「最近の書誌図書関係文献」を引き継ぐことになった。また、『書誌年鑑』2016・2017年版で編集作業を見習い、2018年版から編者に就任した。現在は東京都特別区西部在住。

 これまで連載を続けられた中西裕先生は、連載開始から満10周年となる2018年1月をもってご勇退されました。2008年2月からの10年間、本当にお疲れさまでした。この2月からは、有木太一が担当します。未熟者ですが微力を尽くしますので、よろしくお願いいたします。体裁や掲載ルールなどは、基本的にこれまでと同じです。

2018年2月

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2008年「最近の書誌図書関係文献」再開にあたって (中西裕)

 『日本古書通信』誌で長期にわたって連載され、昨年7月をもって終了した「最近の書誌図書関係文献」が日外アソシエーツ社のご厚意でここに復活することとなった。

 歴史をたどってみると、書誌学者天野敬太郎が昭和15年に連載を始め、戦争が激しくなったために昭和19年に中断、10年のブランクを経て戦後昭和29年に再開されている。天野は昭和42年に手を引き、深井人詩氏にバトンタッチされた。その後渡辺美好が共編者となった時期を経て、最後に中西が引き継ぐこととなった。中断期間はあるものの、想像を絶するほど長い時代にわたって、この連載は書誌の世界を眺めてきたことになる。

 再開される本連載では『日本古書通信』誌での形式を基本的にすべて踏襲することとした。したがって、ここで紹介していくのは新しく編まれた書誌・目録である。1冊全体が書誌であるものはもちろん、研究書に収められた参考文献なども対象とする。あるいは著作家の伝記に付けられた年譜も著作物が記されていれば採録することとする。もうひとつの柱である「図書関係文献」は年に1回程度とりあげることとなろう。唯一異なるのは書名等の長さに制限を加える必要がなくなったことぐらいである。

 Webの世界に親しんでいない方にご覧いただけないのは残念である。携帯電話を持たず、電子辞書も敬遠している、本質的に活字人間である編者としては、できることなら印刷媒体での再開を企図していたのが正直なところだが、時代は想像以上に進んでいる。昨秋、新語事典が1種を残して刊行休止と伝えられたのは象徴的な事態であった。Web上での新語検索が主流となったことによるという。暮になると店頭に山のように詰まれていた新語辞典を見ることがもうなくなるのかと思うと、まことに寂しい。>

 ともあれ、こうして再開されることは編者にとってもまことにありがたいことである。1年間の「書誌の書誌」を集積した『書誌年鑑』を発行する出版社のホームページ上で連載できることはあらゆる意味で願ってもないことである。ぜひご活用いただき、あわせて漏れているもののご指摘などを伺えるとすれば、Webでの公開の意義も高まることであろう。

2008年2月15日 中西 裕

中西裕(なかにし・ゆたか)略歴

 昭和25年6月28日生。東京都出身。早稲田大学第一文学部日本史専修卒。早稲田大学図書館に勤務。平成13年3月退職。同年4月、昭和女子大学短期大学部助教授、平成27年3月、昭和女子大学人間社会学部教授を最後に退職。現在、国士舘大学、昭和女子大学、早稲田大学非常勤講師。 図書館情報学の中でもレファレンス・サービスの基礎となる「書誌の書誌」の作成および図書館史を中心に研究。 編著書に『書誌年鑑』、『日本雑誌総目次要覧』、『ホームズ翻訳への道:延原謙評伝 』、論文等に「天野敬太郎の書誌観」、「天岩屋神話と謡曲「絵馬」」、「音楽を聴く津田左右吉」など。

2015年4月現在

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